従妹

少し認知症気味で、加えてこの夏の暑さで体調を崩して入院中の伯父が、実は末期の癌だと母から電話が入る。
奇しくも同じ病院に入院中の実家の父を見舞った後、伯父の病室を訪ねた。私のことはわかるのだろうかとの思いは杞憂に終わり、伯父は思いがけずしっかりとした口調で私の名を言う。けれど、すっかり小さくなって・・・ずっと泊まりこみで付き添っている伯母も小さくなって・・・
ほどなく、横浜から帰省している従妹がやってきた。会うのは何年ぶりだろう?別の伯父の葬儀以来だからもう10年近く会っていなかったんだ。
相変わらず美しい3つ年下の従妹との再会が、葬儀だったり病院でだったりすることが哀しい。