白い恋人

デパートへ買い物に出かけたら、お菓子売り場の一角に「最後尾」の札が見えた。「何の列?」と思ったらあの「白い恋人」の売り場だった。
この間、私もこのお菓子をプレゼント用に買う為に並んだ。でも、そこは札幌駅に近いデパートで、観光客が多いからとばかり思っていたけれど、今日は大通りにあるデパートだし、あの列はどう見ても観光客ではなく地元と思しき人が多かったように思う。
そのデパートのエレベーターに乗り合わせた、私より少し年配の二人連れのご夫人の片方の方が、「あのお肉の偽装は嫌だけれど、白い恋人の賞味期限なんか別にねぇ・・・」と話しかけてきた。「そうですよね、賞味期限切れだからと言って、食べても死にませんものね」と応じると、連れのご婦人も「私達が若い頃は、賞味期限は自分の鼻と舌で決めたわよねぇ」と、すっかり白い恋人応援団?の会話になって可笑しかった。
食べるものが無くて死んでゆく子供達が世界にはたくさん居ると言うのに、この国では、コンビニやデパートのお弁当は腐っていなくても時間で廃棄され、余った牛乳や採れすぎた野菜も廃棄され・・・
賞味期限が切れても生ものではなくて、食べるのに差し支えないのなら、それを承知で買う人の為に見切って売った方が捨てるよりはずっといいのに。