尖がった心

バルコニーにも雪が

父がお世話になっている病院のケアワーカーは、いつもきれいにお化粧している美人で、物言いもたいそう丁寧ではある。けれど、彼女の言葉には心がない。いわゆる「やっつけ仕事」で、とにかく転院先を見つけて早くそこへ移ってもらいたいというのが見え見えだ。
今日、面談に行った転院候補先のケアワーカーはすっぴんだし、美人とは言わないのかもしれないけれどスッキリとした顔立ちの、静かにけれども温かい話し方をする女性だ。なにより、家族の気持ちに寄り添ってくれる姿勢が嬉しい。
吹雪の中、面談から戻ってきたら入院先の美人ワーカーからすぐに移れる病院が見つかったとの電話。けれど、そこは地下鉄とJRとバスを乗り継いで行かなくてはならない辺ぴな場所で、母が通うのも大変だからお断りをしたら、彼女はいつものように丁寧な言葉で最後通告をしてきた。
そんな彼女の言葉に尖がってしまった私・・・