そり


近所のスーパーマーケットに向かう途中、2歳くらいの男と子と青いプラスチックのそりを引く若いお母さんを、微笑ましく思いながら追い越した。
マーケットの魚売場で、その親子とまた会った。
お母さんと話をしながら、さっきの男の子はお店のカートにおとなしくお座りしている。
買い物を終え、お店を出ようと思ったら、玄関の脇にあの親子の物であろう青いそりが立てかけてあった。
毎朝、同じ時刻に、昔ながらの木のそり(と思われる)に小さな子供を乗せ、雪道を一生懸命そりを押している女性の姿をキッチンの窓から見かける。
これから保育園に子供を送って出勤なのかなぁと、近々そうなるのであろう娘と孫の姿を重ね合わせたりする。
札幌の冬は雪が邪魔をして、ベビーカーは使いづらい。
私も娘が小さい頃は、お買い物にそりを持っていって、帰りはそりに荷物を積んできたものだ。
「札幌へ行ったら、コウキをそりに乗せてみたい」
娘のリクエストに応え、先週、夫とプラスチックのそりを買いに行った。
黄色のそりは、乗る人を待っている。